9 走行型カメラ付携帯電話ロボット  ※携帯電話FOMA(P2101V)を用いた試作品です。
         (サンプルプログラム Cドライブ:\Program Files\System Watt\Robocube\Samples\foma_car2.toy)

走行型カメラ付携帯電話ロボットはROBOCUBEのパーツと新開発のPi.Po.Paモジュールを組合わせて作成した携帯電話で遠隔コントロール可能な移動型ロボットです。コントロールの信号として音声(DTMF)を用いており、手軽に遠隔操縦が実現(良好な音質が確保できる事が条件)できます。TV電話(FOMA)を用いれば画像を見ながらの操縦が可能になります。


  動作仕様
   携帯電話FOMA2台を使用して走行型カメラ付携帯電話ロボットの遠隔操作を行います。
   携帯電話Aから、センターブロックにPi・Po・Paモジュールで接続されている携帯電話Bに電話をかけ
   携帯電話Aのキー入力(数値)により、
     ロボットの移動方向: 前進(2)、停止(5)、左回転(4)、右回転(6)、左斜め前進(1)、右斜め前進(3)、後退(8)
     ロボットの移動速度: 低速(12)、中速(13)、高速(14)
     カメラ(携帯電話)の向き: 上方(7)、下方(9)
     携帯電話ボタンのPUSH(19)
     クラクション(ブザー)ON(0)
    を実行させます。

9・1. 走行型携帯電話ロボットの構成

次のパーツから成り立っています。  
1.センター(カーネル)ブロック  全体のコントロールをします。  
2.走行用モータブロック  タイヤがモータ軸に取付いています。  
3.携帯電話ティルト用モータブロック  携帯電話ホルダーが取付けてあり携帯電話の保持と傾き制御、
  及びTV電話 ボタンのPUSH動作をします。  
4.PiPoPaモジュール  携帯電話のイヤフォンジャックとセンターブロック間に接続します。
  音声信号 (DTMF)をデジタル信号に変換します。  
5.シリアルケーブル   両端がDsub9ピンコネクタとピンジャ ックになっており、センターブロックとパソコンを
  RS232Cで接続します。  
6.キャスター  走行の補助をします。  
7.バッテリーケース  単三6本用の電池ホルダーです。                
8.イヤフォンコンデンサ  送信側TV電話のイヤフォンマイク端子に挿入します。
  TV電話ボタンのPUSH音をマイクを介して受信側TV電話に伝達するのに必要です。  
9.その他  CUBE制御ソフトウエア、卓上ホルダ、ACアダプタがあります。

 

9・2 TV電話の調整

ロボットに取付ける前にTV電話の調整が必要です。  

Step1. 送り側TV電話のボタン確認音をONにしてください。ボタンを押してPi,Po,Paとなる事を確認してください。
      それから受話音量を3程度にしてください  

Step2. 送り側TV電話のイヤフォンマイク端子にイヤフォンコンデンサを挿入してください。  

Step3. 受信側TV電話の受話音量を3程度にしてください。そのままで送り側TV電話と回線接続し、
       送り側のボタン音がきれいに聞こえる事を確認してください。    
       場合によってはピー音が連続してなる場合がありますがその場合は送り側の受話音量を下げてください。

Step4
. 受信側TV電話をロボットのホルダーに取付けてください。
       またPiPoPaモジュールの携帯マークのコネクタを受信側TV電話のイヤフォンマイクに接続してください。

 

9・3 ロボットの組立  

● PiPoPaモジュールのカーネルマークのコネクタをセンターブロックの
  外側(左側)のジャックに接続します。( 出荷時は接続しています。)
  またPi.Po.Paモジュールの携帯ラベルのピンを携帯のイヤフォンジャック
  に挿入します。  
 
● センターブロックのモードSWを(プログラミングモード)にします。
  (出荷時はRにセットしています。)

● モータブロックのDigiスイッチの番号は右車輪”0”左車輪”1”
  カメラ傾き”2”
とします。

● センターブロックとモータブロックをジョイントボタンを使用してつなぎ、
   キャスターもジョイントボタンを使用して取り付けます。

● 携帯電話ホルダーをモーターブロックに 取り付けます。

● シリアルケーブルのコネクタピンをセンターブロックの RS232Cポートに しっかり根元まで差し込み、
   9ピンのコネクタをパソコンのシリアルポートに接続します。

● 最後にACアダプターをつなぎ、各ブロック緑色モニターLEDが点灯することを確認します。

DTMF信号
送信側より受信側に電話をかけ、通話状態から送信側よりキーを押し、
受信側でプッシュ音が確認できるか事前にお確かめ下さい。

 

9・4 ロボットの操縦方法

まずPi.Po.Paモジュールの取扱い説明書に目をとおしてください。   
正常にPiPoPaモジュールが動作しているときは *ボタンでモニターLEDが点灯し数字 (0−255までの数値)
ボタンを押し、#ボタンで消灯します。これでチェックしてください。
正常に動作しない場合は送り側、受け側の受話音量を調整してください。(Try & Error)

PCで、プログラムToyAppを起動し、サンプルプログラムファイル foma_car2.toyを開いて、
プログラムウィンドウに移り、実行ボタンをクリックして、走行型カメラ付携帯電話ロボットにプログラムデータを 転送します。  

           モニターLED   
 
           Pi.Po.Paモジュール  

Step1. **0# を押します。
       PiPoPaモジュールを最初に使用するときに必要です。  

Step2. *19# を押します。   
        TV電話のホルダーが傾いてTV電話ボタンを押します。これで双方向でTV電話に画面が 表示されます。  

Step3. *と#の間にいれた数字で動作します。

 

9・5 タイルを使ったプログラミングの説明 

  ○前準備
   <パソコン>
 
    パソコンを立ち上げ、スタートメニューから  プログラム → Robocube アプリケーション 
     →Toy App アプリケーションをクリックし起動させます。 デスクトップに描画ウィンドウが表示されます。

 

9・5・1 各ブロックのオートバインディング


 ※画面及び各アイコンのデザインは バージョンにより異なります。 
画面選択メニューから 組立てウィンドウを選択し、 バインディングツールボタンをクリックして オートバインディングを行います。
各々のパーツ情報パネルの OKボタンを
クリックすると、最後にバインディング正常
画面が表示されます。
OK
ボタンをクリックします。

  
これにより、センターブロックとパソコン間で通信を行うことができるように なります。
(取扱説明書p13参照)

 


9・5・2 コマンドタイル作成

コマンドタイル定義ウィンドウで、パーツリストから、各々アイコンをドラックして
右側画面緑色のライン上に配置し、 これらをダブルクリックして、設定パネルを開きます。
設定と制御モードで必要なデータを設定し、タイルプログラミングモードで各々のアイコンを
ドラッグして配置していきます。

応答

電話へ送信
発信 1

sound_init

連続音モード
音量設定138
ブザーOFF

sound_on
ブザーON
light_on

R:0
G:255
B:255
ライトON

light_init
連続点灯モード
ライト徐々に暗くライトOFF
motor_init

Motor_0
速度モード
回転停止

Motor_1

速度モード
回転停止

fore

Motor_0
レジスタBX
回転速度設定
反時計方向回

Motor_1
レジスタBX
回転速度設定
時計方向回

back
Motor_0
レジスタDX
回転速度設定
時計方向回

Motor_1
レジスタDX
回転速度設定
反時計方向回
ccw
Motor_0
レジスタDX
回転速度設定
時計方向回

Motor_1
レジスタDX
回転速度設定
時計方向回

          ※画面及び各アイコンのデザインは バージョンにより異なります。 
            WheelMotorと同じです。

 

cw
Motor_0
レジスタDX
回転速度設定
反時計方向回

Motor_1
レジスタDX
回転速度設定
反時計方向回
silen
サイレンモード
音量設定204
ブザー一定時間ON
stop
Motor_0
回転停止

Motor_1
回転停止
foma_motor
_init
リセット
原点復帰
ステータス待ち
リミット:100
リミット:-100
回転速度設定
回転停止

turn_right
Motor_0
レジスタBX
回転速度設定
反時計方向回

Motor_1
レジスタCX
回転速度設定
時計方向回
turn_left
Motor_0
レジスタCX
回転速度設定
反時計方向回

Motor_1
レジスタBX
回転速度設定
時計方向回
camera_on

リミット:230
位置モード
指定位置に移動:
220
ステータス待ち
指定位置に移動:
0
ステータス待ち
リミット:100
速度モード

camera_up
時計方向回転
タイマー:500ms
回転停止
camera
_down
反時計方向回転
タイマー:500ms
回転停止
dumy
連続点灯モード  
 


9・5・3 テストタイルの作成

テストタイル定義ウィンドウで、以下のテストタイルを作成します。
high
高速でのモーター回転速度の設定
middle
中速でのモーター回転速度の設定
low
低速でのモーター回転速度の設定
ax_ex AXのデータをEXに書き込む
tel_ax_99 AXが99であれば真(1)を出力
tel_0
携帯電話キー入力の判定
着信が0
(他のキーも同様に作成)

 


9・5・4 タイルを使ったプログラミング

プログラミングウィンドウで
作成したコマンドタイルと
テストタイルを ドラッグし、
図のように配置します。

これらをコマンドリンク、割り込みリンクでつなぎます。

 



 

動作確認

実行ボタン@をクリックしてプログラムの動作確認をします。
トレース機能Aボタンをクリックすると、実行中のタイルの色が
変化し、プログラムの進行状況が良く理解できます。

  まず、センターブロックにPi・Po・Paモジュールで接続されている携帯電話B
  **0#をキー入力します。
  5秒ほど経ってから、 コマンドナンバーのいずれかをキー入力して 動作を確認します。

  次に 携帯電話Aから携帯電話Bに電話をかけ通話中状態にします。
  **0#をキー入力し、 5秒ほど経ってから、
 
コマンドナンバーのいずれかをキー入力して動作を確認します。

  確認が終われば、停止Bをクリックして、 プログラムを終了します。

 

9・6 走行型カメラ付携帯電話ロボットの完成

動作確認でプログラム実行ボタンをクリックしたことにより、
ROBOCUBEにはプログラムが書き込まれています。
自律モードで動作させるには、

1. PCとROBOCUBEの接続ケーブルを外します。

2. センターブロックのモード切り替えスイッチR(RUNモード〔自律モード〕に します。)

3. ACアダプター電源を外し、バッテリーケースをモータブロックに直接セットします。

4. 携帯電話Aから携帯電話Bに電話をかけ通話中状態にします。
 **0#をキー入力し、 5秒ほど経ってから、 コマンドナンバーをキー入力してモーターをリモートコントロールします。